3.意思の伝達


 妻に伝えたいことがあっても喋れないので伝えることが出来ない。目で合図をするだけ。それを妻が察知するのです。<BR>
 最初にベッドに息を感じて看護婦呼び出しスイッチが接続される器具を取り付けようとしましたが、結局うまくいかず撤収。>
 仕事の事で急いで勤め先に連絡をしなければいけないし、どうしようかと思っていたところ、看護婦さんが50音を書いたボードを持ってきてくださり、そのボードを使ってしゃべることが出来るようになりました。
 たとえば、「水が飲みたい。」と訴えたときには、
@ 妻に目で言いたいことがある』と訴えます。いわゆる訴える目つきです。
A 妻がボ−ドとメモ帳・筆記用具を用意します。
B まずボードの50音をあかさたな・・・と列を指していきます。私は首と目を左右に動かし列から行を選びます。マ行のところで瞬きを二度します。
C 今度はマ行を立てに一文字ずつ指していき、ミを指したときまた瞬きを二度するのです。
 こうして一文字一文字字を追って文章にしていくのですから、大変です。長い文章になると途中で妻も読みとれなくなって音を上げたり、私は私で伝えとから必死になるし、それはそれは大変でした。すごく根気のいる作業です。
 丁度その年、県の小学校体育研究会をわが市が引き受けて、その現地実行委員長を私が引き受けて準備を進めていたので、そのことが気になって仕方なかったのです。幹事への連絡もこのようにして妻に取ってもらいましたし、自分の学校のことが気になるし、教頭との連絡もこの方法で取りました。